大きな扉を開くと、傾斜した六メートルの天井からヒノキの香りが漂います。
中央には、デンマークを代表する家具デザイナー
のハンス‧J‧ウェグナーが一九五三年に設計したブルーのソファ。軽く引き出すとシングルベッドになるので、キングサイズのベッドと併せて、三人連れや家族旅行にもぴったりです。
大きなソファで横になりながら、七十年代ドイツGrundig社製の球体スピーカーから流れる軽快な音楽を聴き、ウールのラグに降り注ぐ陽光を眺める。そうしていると、午後はゆっくりと過ぎていきます。
この部屋でのいちばんの過ごし方は、のんびりくつろぐことです。